2006年02月13日

中華料理屋マフィアに告ぐ

中国に駐在したことがあるかた。日本で「アンタと中華料理を食べにいくのはイヤなんだよね!」といわれたことはありませんか?あるでしょう。そうでしょう。そのはずです。

日本の中華料理店は、どこへいってもウマくもないのにベラボウな値段。そこで思わずケチをつけたくなる。場の雰囲気をわきまえればいいのに、この文句だけは口に出さずにはおられない。で、結局は中華料理店での会合には呼んでもらえなくなってしまう。。。

土曜日に行った麻布十番の「登龍」。いくらなんでも餃子が5個で2000円は高いでしょう。一個400円。一口200円!中国では一皿18元ってとこだろうから、10倍近い値段。高級店ということだけと、店のつくりは、上海によくあるファーストフード的な麺屋のような感じ。

日中間の交流が深まる中、需要者の意識はどんどん変わってきているだろうし、在日本の中国人が増え供給者も増えているはずなのに、どうしてこういうベラボウな値付けが生き残っているのだろう。影の中華料理屋カルテルみたいのがあったりして。
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見づらいけど、蟹チャーハン4000円って書いてある!オイオイ


翌日、大岡山の駅前の四川麺の店へ。「どっちの料理ショー」とか「メレンゲの気持ち」とかでも紹介されたとのことで、味も本場で食べているようでなかなか。その上、東工大の正門の正面という立地のためもあるのだろう、値段が安く、1000円もかからない(プラス、ライスはサービス)。

そういう店もあることはある(実はこの店、影の中華料理屋カルテル・マフィアに日々嫌がらせを受けていたりして、と勝手に想像してみたりする)
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ちょっと量が多すぎ。タンタン麺ってちょこっと食べるものじゃないの?
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2005年06月01日

児童節に聞いた養子縁組ツアーの話

今日は六一、すなわち児童節。

今日、明日は広州出張。暑い。機内アナウンスによれば32度だそうで、かつ湿度が高い。上着をもってこなくて正解。

昼は中信広場の59階に入るM社にてミィーティング。このビル、なんと80階建てだそうだ。過去に何度か来たけれども、そんなに高いとは思わなかった。

ロビーにて48階より上に行くエレベータが見当たらず、しばし立ち往生。電話でM社に「どうやって行くんですか」と尋ねると、まずは48階まで行って、そこで乗り換えるとのこと。ロビーにはそんなことは全く書かれておらず不親切極まりない!!

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広州のキンキラなビル。趣味が悪い


今日仕入れたちょっと興味深い話。広州の「ホワイトスワン」、「中国大酒店」等の5つ星ホテルでは、5月の週末、養子縁組ツアーにやってきた多数のアメリカ人夫婦を見かけるとのこと。週末に縁組が行われ月曜日の朝には新しい家族の初めての朝食風景があちらこちらに見られるとか。

何かの報道で見たことはあるけど、結構大きな規模で行われているというのには驚き。

夕食はホワイトスワンの和食店「ひらた」にて。運河に沿っており景色がよろしい。味も上々。

天河北路まで戻り「嘉逸国際酒店」泊。ホワイトスワン等とは異なり同じ5つ星でも豪華という感じはせず、少なくとも建物の外観はビジネスホテルという感じ。広州に新しくできる5つ星ホテルにはこういうのが多い。前回泊まった「天倫万怡大酒店」も、以前とまった「洲国際大酒店」もそうだった。ただいずれも、部屋の中はなかなか立派で、今回の部屋も部屋代は900元程度なのに、キングサイズのベットが入り、パソコン付きのデスクとバーカウンターがあり、バスルームも結構広い。

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珠江の遊覧船

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2005年04月26日

5月4日が心配

上海の雰囲気もずいぶんと改善されてきたようだ。どう改善したか、それを表現するのは難しいが、体でそう感じる。タクシーの中で日本語で携帯電話で話すことにも抵抗感はなくなった。「労働節はどうするのか?」と尋ねられても「デモが怖いから国外に脱出する」なんて冗談も言える雰囲気になってきた。

しかしこう言うと必ず「5月4日は、デモはあるけど、今度は大丈夫」といく答えが返ってくる。破壊行為を行った者の逮捕とその発表やデモ画像の放送は事態の拡大阻止を狙ったものだが、これがかえって「次回は5月4日にデモが行われる」ということを広く民衆に行き渡らせる結果となったらしい。5月4日のデモの規模は前回の数倍のものになるのではないだろうか。

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味蔵は再開にはまだ時間がかかりそう。


もう一つ心配なのは5月1日の南京。各地でデモが行われていながら南京では行わないというわけにはいかないだろう。南京に住む方は十分に注意していただきたい。

本日21時。東京の自宅着。
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2005年04月24日

「日本人か?」と聞かれたら

今日は多数の上海在住日本人と話をしたが、やはりみんなタクシーでは国籍を偽っているらしい。「韓国人」と答えるそうだ。ほぼ全員が韓国人と名乗っている。私は、もし運転手が朝鮮族だったらすぐばれると思いアメリカ人と称してきたが、韓国人といっておけば、中国人にとっては韓国語も日本語も似ているので、仮に車内で日本人からの電話を受けて日本語を聞かれたような場合でも嘘がばれにくいというメリットがあるようだ。運転手達は、「最近妙に韓国人が多いなあ」と思っているに違いない。

家の周りを歩いてみた。領事館の周辺は戒厳体制である。武装警察がずらりと並び、また領事館前の道はコンテナで完全に封鎖されている。虹橋エリアの日本料理店は内外装の修繕を進めている。既に営業を再開している店が多いようだ。

CDMAでインターネットに乗ることができるPCカードが欲しくて徐家匯のコンピュータショップが多数入る雑居ビルに行く。ついでに過去に何台か携帯電話を買い、すっかり顔なじみになっている店に、新機種の有無のチェックのために立ち寄ってみた。販売員のオバチャンと談笑していると、すぐとなりにいた購入を迷っていた女性に日本語で「日本人ですか?」と問われた。日本語ができるのだからそんなに日本人に悪感情をもっている人ではないだろうが、わざわざそんな質問をしたところを見ると、日本人が人ごみで(小さな店舗と人でごちゃごちゃしている)堂々と買い物をしている姿が昨今珍しかったのかもしれない。私が小さく「はい」と答えると、その女性はとなりにいた男性に対し「他是日本人」(「かれは日本人だ」)と伝えた。それを聞いてオバチャンは、「そう、彼は日本人」といった後、私のほうを向いて「日本人は(中国人にものを売って)中国人のお金をとるのはよくないでしょう」と笑いながら、でも大きな声でいった。少しひやりとした。こちらは「この店で何台も携帯を買ったじゃない」と切り返す。すかさずオバチャンは私のとなりにいる女性客に対し「そう。彼はここでいっぱい買っているのよ。この店は安くて信頼できるからよ」と、私の発言をセールストークに使っていた。

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急いで外装の修繕を進める栄焼肉


ああ、だめだ。眠い。ちょっと文章が舌足らずだが今日はここまで。
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2005年04月23日

長い一日がやっと終わりそうです。

今日は忙しい。広州→香港→深セン→上海と移動である。計画が一つでも狂ったらすべての予定をこなせないかもしれない。

朝、九広鉄道で広州から香港へ。しかしここでいきなりつまずいた。昨晩「交易会の頃は満席になり乗れなくなることがありますよ」と聞かされていたので、宿が駅に極近という立地を利用し、朝飯前にチケットを確保の後、ホテルに戻って朝食というプランを立てた。が、7時頃に駅にいったところチケット販売は7時30分からの由。やむなく戻り朝食をとり、部屋で少し休んでからチェックアウト、駅に7時45分に着いた。しかしもはやチケットは売り切れていた。本来8時35分発に乗るはずが約1時間後の列車に乗ることになってしまった。

香港では11時、12時、ランチと3つのアポイントがあったが、11時のアポを14時30分に変更してもらう。14時30分のミィーティングを早々に切り上げ、銀行で一つ用を済ませ、深センへ。

上述のランチの時である。深センで最近日本人が数人、タクシーで法外の請求をされたという話を聞かされた。広州ではあまり危険を感じなかったが、深センの状況はあまりよくなさそうだ。深セン駅前でタクシーを拾うとトラブルに巻き込まれそうなので、100メートルほど歩きシャングリ・ラ・ホテルの前でタクシーに乗る。例によってタクシーの運転手から「なに人か」と尋ねられ(中国では確かに時々この質問をされるが、こうも頻繁に聞かれたことはない)、「アメリカ人だ」と答えたのだが、しばらくして日本人から電話がかかってきてしまった。よっぽど英語で会話をしようかとも思ったが、後で臆病者と笑われそうなので、結局小さな声でボソボソと日本語で話しをした。運転手はどう思ったのだろう。

深センのミィーティングには20分遅れで到着。朝の予定変更のひずみがここにきてしまった。

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ビザの看板。「一国二制度でもカードは一枚でOK」だって!?


ミィーティングの後、そのメンバーと夕食。21時45分のフライトに乗らなくてはならないので、食事は1時間ほどで失礼し空港へ。そして深夜1時15分、上海太陽広場着。すぐにビール調達に向かいのローソンへ行く。二軒となりが「味蔵」である。無残に破壊された姿を晒していた。

帰りのCAの中で今日の読売朝刊を読んだ。一面に「先人の掘った井戸に毒を入れるな」(記憶で書いているので正確ではないかもしれない)というタイトルの論説が載っている。何年にも渡って築き上げて来た日中関係を意地の張り合い外交で壊してはならず、来る小泉−胡階段では思い切った転換を期待する、というものだが、全くそのとおり。

小泉さん。改革に固執するのはかっこいいですが、「改革」のほうではなく「固執」のほうに重きをおきすぎてはいませんか?日中外交関連の諸問題について「固執」せず、「改革」をしてしまってください。今回の会合で、昨今の雰囲気と流れを一変するあっと驚く声明がお二人の間でまとまることを期待しています。後の世に「あれは歴史的会談だった」と呼ばれるほどの。

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これが味蔵の現在の姿・・・


今回の遠征中に聞いたおもしろい話を3つほど、忘れないように書き留めておこう。1つは、ニセ50元札が20元で売買されているという話。銀行の窓口のすぐそばに闇両替屋がいるくらいだから、ニセ札マーケットができても不思議ではない。次に、深センでは、ケーブルで放送されるNHKが、デモのシーンになると突然映らなくなるという話。アナウンサーがデモに言及しても消えず、画像がデモになると消えるので、どうも手動で消しているらしいとのこと。なんともご苦労なことである。3つめ、これはおもしろいというには不謹慎だが、日本人の中国における死因の一位は白酒の飲みすぎ後の就寝時の嘔吐よる窒息死という話。情報ソースまでは聞き損ねたが、確かにありそうな話である。皆さん、特に北方に赴任されている方々、くれぐれも飲みすぎにはお気をつけいただきたい。

おっと、もう2時。明日は5時30分発。寝なきゃぁ!

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2005年04月22日

とりこし苦労?いやいや油断はいけません。

広州に着いた。SARSの頃がそうだったように、飛行機はガラガラに違いないと思っていたが意外にもほぼ満席だった。観光客は中国旅行をキャンセルしても、ビジネスマンはこのくらいのことでは出張を取り止められないらしい。

タクシーは、日本人ではないふりをしなくてはならないと思い、まず国際線到着ロビーから国内線の到着ロビー前のタクシー乗り場へ向かった。しかしこの偽装工作は若干後悔した。新しい広州空港は異常に大きく、歩いて10分以上かかるのだ。その上まだ朝晩は肌寒い東京から来たものには広州の蒸し暑さはこたえる(昨日は30度に達したそうだ)。

タクシーの中では、残念なことに話し好きな運転手である。「どこから来たのか」と尋ねられれば「上海から」と答え、「なに人か」と尋ねられれば「アメリカ人」と、いちいち嘘をついてしまった。

しかしどうもこれは過剰反応だったらしい。その後日本人の方々とミィーティング&夕食会だったが、誰も私ほどは危険は感じていないようだ。服装のみならずメガネや髪型まで「いかにも日本人」という感じは避けなくてはいけないと思っていたのに。

昨日書いた、日本で買ったボーダフォンを中国で使えるかどうかの実験の件、残念ながらダメだった。中国のSIMカードを入れても認識してくれない。ただ聞いた話では、日本のボーダフォンには本体に海外のSIMカードを使えない仕組みが組み込まれているのだそうだ。さらに日本にはそれを有料で解除するサービスもあるとか。

本日より上海でモーターショーが始まったが、今テレビで、会場に来た上海人がインタビューに答えて「今の状況では日本車は買いづらい」と言っているのが流れている。このことから思うのは日本製品不買運動は自己矛盾であるということ。ミクロ経済学的に考えれば、マーケットでは供給者にはもちろん、ほとんどの需要者もマーケットで決まる価格で売買することによって利益が生まれる。不買運動は供給者である日本企業に損害を与えるが、需要者である中国の人々にも確実に損害を与える。日本車を買いたいのに不買運動のために日本車購入をやめる人は明らかに損をしているのだ。ただし、中国国内では得をする人もいる。日本企業製品の競合品を生産している企業だ。言い方を変えれば資本家が得をし、一般大衆が損をする。デモの主体は、そう、不買運動で損をする人々なのである。

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久しぶりに中華のスペアリブ。調味料を使うとウイグル料理の味に
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2005年04月21日

明日は広州・・・

今朝のテレビで、昨今の日中関係の悪化を政治的側面から見るという企画をやっていた。日本の政治家の力の変化(親中国の田中派系列の失脚と親台湾の福田派系列の台頭)が大きく作用しているというのだ。確かにそうだ。「中国をよく知る政治家が減った」ということはここ数年言われてきた。

出勤してキンちゃん(古い友人の経済学者)からメールをもらった。今回のことをどのように大学で講義しているかを尋ねていたのだがその回答がきた。内容は多岐に渡っていたが、冒頭に「(1)中国共産党への求心力の低下、党の正統性キープのためのイデオロギーの変化(毛沢東時代:革命優先、階級闘争→{ケ小平時代:経済再建→江沢民時代:「三つの代表」、私営企業層の入党許可)(3)(1)と(2)との絡みでの江沢民による愛国教育の徹底」とあった。

そう。中国側にも変化があったのだ。図示すればこんな感じ。





毛沢東時代トウ小平時代(江沢民さんで変化して)胡さん
(交流なし)蜜 月 対 立
田中・大平時代(中曽根さんで変化して)小泉さん


日中の対立は、日中双方の指導者の変化によってもたらされた必然なのかもしれない。

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日本でテスト用に買ったボーダフォン。中国で使えるか?


明日朝の広州行きに乗らねばならない。う〜ん。ちょっと緊張。でも中国にからむメディア人の端くれとして、中国の現状を見に行かなくてはという使命感もちょっとある。

今回の中国行きで試したいことが一つある。日本で買ったボーダフォンの携帯。中国のSIMカードを入れればそのまま使えるのではないかということ。であればうちのTOPページから、日本から中国にもっていったボーダフォン携帯に日本語メールを送信できることになる。さてどうなることか。

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2005年04月20日

夜のタクシー。。。ちょっと怖い

記録的な4日連続更新である。もはやこれを書くのが習慣になったらしい。

今日は、被害にあった日本料理店に対し上海市政府が賠償を申し入れているということ、および北京大使館の修繕を中国外交部傘下の不動産管理会社が申し入れたということが報じられた。私の昨日のこの欄での記述を読んだわけではなかろうが、政府も日本人の対中感情悪化を放置するのは得策ではないと考えたのだろう。そしてこの措置は実際結構な効果があった。それにしても、中央政府のできないこと、でもやらなくてはならないことを地方政府や傘下の会社にやらせるというところはいかにも「中国的」ではある。

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別に酒飲みではないがまた酒の写真。最近家で飲むビールはコレ


夕方にJAL上海支店長のTさんから電話をいただいた

。今週土曜日のゴルフのお誘いである。金曜の夜に深センで会合があるのでそのまま泊まって土曜日に上海に入るつもりだった。でもTさんはまもなく帰任であり、大変お世話になった方からのせっかくのお誘いなので金曜日の最終便で戻ることにした。ただ、深夜に浦東空港からタクシーに乗るのは、昨今のご時勢、ちょっと怖い・・・
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2005年04月19日

「エンジン」を見てから考える。。。

突然の出張延期のため比較的時間に余裕のある一日だった(新しいキムタクドラマ「エンジン」の第一回目も見ることができた。結構おもしろい)。書く時間ができたということに加え、書きたくなるようなことが毎日発生しているおかげで、これまでのこのブログの更新リズムを大きく覆す3日連続の掲載である。

今朝掲載された春風得意には考えさせられた。あれほどの爪あとを残したデモが、中国国内では全く報じられていないという。今日の日本の新聞によれば外相会談における町村外相発言もずいぶんと歪曲して伝えられれているようだ。いくらなんでもひどい話だが、まあそれは誰もが思っていることなのでここで触れない。むしろ思ったのは、そうも効率的に報道統制ができるのなら、いっそのこと日本に対し謝まってしまい、国内的にはそれを報じないことにしてしまえばいいんじゃないかということ。日本には中国好きの人は数多い(私自身がその一人である)。上海は憧れの都市のようなイメージすらできつつあった。それが今回の一件で崩れようとしており、日本人の対中感情が相当に悪化してきている。そろそろ対日外交のあり方を考え始めた方が中国にとっても得策なように思うのだが。。。

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最近妙に気に入っているチリワイン。濃厚かつ軽い。で、安い!


春風得意を読んで思ったもう一点。上海の日本人がどうも油断していたらしいということ。これは先週から感じていた。上海のスタッフと話していても、どうも危機意識が低かった。今日は上海からは「上海だけは別だと思っていたのに意外だった」という言葉が聞かれる。しかし東京では、事務所でも家族との会話でも、私のまわりはみんな上海総領事館の周辺の日本料理店はひどい目にあうのではないかと懸念していた。

1998年前後に人民元の「切り下げ」が話題になっていた頃、講演では「切り下げは絶対にない。香港発の報道に踊らされるな。中国国内の事情を見れば考えられない」と言っていたものだ。当時は中国のことは中国国内にいなくては分からないと思っていた。しかし今回は、外にいるほうが適確な判断ができたようだ。ここ5年くらいで中国の事情が国外により的確にかつ詳細に伝わるようになり、その結果、今や報道統制のある中国国内よりもむしろ外にいるほうが中国のことがわかる場合がある、ということなのだろう。
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2005年04月18日

上海行きを延期

朝12:00の羽田発JALに乗る予定だったが、朝10時に延期を決めた。昨日はデモ関連でバタバタしていたので考える余裕がなかったが、朝になり落ち着き行かないほうが良かろうと考えた。平日にはデモはなくても、しばらくは食事をするのもタクシーに乗るのも不便そうだ。木曜日に広州、金曜日に深センで外せない用があるが、それまでの上海での予定は社内会議と夕食会が3件。社内会議は延期できるし、こんな状況の中での夕食会は自粛すべきだろう。木曜日朝の広州便をおさえた後は、のんびりとした日曜日を過ごした。

おかげでテレビで今回のデモに関する諸々の意見を聞く時間ができ、また自分なりに考える時間ももてた。デモの被害が最も大きかった上海虹橋は、10年近く住んだ「我が町」である。そこがズタズタになり、今日は元職場である総領事館の悲惨な状況も伝わってきた。そしてあの中国政府の発言である。公館への妨害行為がウィーン条約違反であるのはもちろんのこと、和食店など日本関連施設への破壊行為は、どんなイデオロギーがあろうとも許されるわけはない。少なくとも今朝の時点までは結構感情的になっていた。しかし一日という時間が過ぎクールダウンすることができた。

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東京残留の証拠1。ここのスフレがうまい!


それぞれの登場人物の立場になって考えてみる。デモ参加者達はサッカー観戦のような気分になっている。公安が阻止しないのであれば、モノを壊すという暴挙にでるのも、もちろんそれは決して是認されない行為ではあるが、起こりうることではある。中国政府。天安門の記憶もあり、長年の反日教育もある。「愛国無罪」を掲げる民衆を安易に抑えることはできない。中国政府にとっては常に国内問題が国際問題に優先するのだ。日本批判を行う以外に術がないというのも分からないでもない。

さて日本側である。日本政府の対応の可能性は一通りではない。これまでのようになし崩し的、先延ばし的な解決を図るのか、徹底的に問題を追及していくのか。今のところは強い抗議を行うと言う姿勢のようだ。これまでのなし崩し的解決方法ではいつまでたっても同じことの繰り返しなので、この際徹底的にやりあうべきだと思う。しかししばらくするとまた、これまでのように、あまりはっきりしない解決方法が採られてしまうのではないだろうか。テレビで榊原元財務官が「日本側が一歩引くべき」といっていたが、そんな意見が主流になってしまうような気する(それにしても現段階で「日本側が一歩引くべき」などと言うのはいかがなものか。。。)



最後に我々中国に関わるビジネスマンについて。中国投資は何年かに一度の周期でこういう問題が発生するものらしい。好調が数年続き、中国ブームに沸いているとその揺り戻しが来る。これを改めて感じさせられるものであった。弊社もホテル予約や携帯レンタルなどはキャンセルが相次いでいる。まあ一方で国際電話カード販売やメール送信システムなどが増えているので損害は大きくはないが、改めて一つの事業に頼ったら危ないという気持ちをもった。

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東京残留の証拠2。「無届の集会は禁止」だそうだ
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