2014年05月27日

人民元から外貨(香港ドル)への転換

円安・人民元高傾向が止まり、また昨今のきな臭い日中関係もあって、手持ちの人民元を外貨に換えたいと思っている人って結構いるんじゃなかろうか。

で、今回華南滞在中にいろいろやってみたので、自分自身の覚えのためもあって(かつ、こういう話題って結構検索で引っかかるので)、以下書き留めておこうと思う。

ちなみにこの日の香港ドル対人民元レートの仲値は1.2427程度だった。

まずマカオの銀行で人民元を香港ドルに両替。レートは1.2408で、それに加えてその両替を行った銀行に口座を持っていない場合は50ドルの手数料がかかり、さらに6000ドル以上を交換する場合は20ドルほどの手数料がかかるとのことだった。20,000人民元を交換して手元に返ってきたのは24,748.35ドル。つまり実質的なレートは1.2374で、仲値とのスプレッドはたったの0.43%!

街の両替屋さんを覗いてみるとレートは1.23だった。仲値とのスプレッドは1.02%。円のトラベラーズ・チェックを米ドルに換える場合と同じくらい。円と米ドルのキャッシュを交換する場合に比べればずいぶんいい。

カジノのキャッシャーでのレートは1.17931。仲値とのスプレッドは5.1%。も、ものすごく悪い!

カジノ内のATMで引き出してみると1.2178だった。仲値とのスプレッドは2%。

香港行きフェリーターミナルの両替店では1.2323だった。仲値とのスプレッドは0.84%。意外に悪くない。

香港にわたり、上水のHSBCにて。レートは1.2276だった。仲値とのスプレッドは約1.22%。マカオの銀行で両替する場合よりも悪いので驚いた。20,000元両替し返ってきたのは24,552ドル。マカオの銀行での両替よりも196ドル、約2500円も少ない。すごく損した気分。

翌日、ひょっとしてHSBCのレートが悪いのかと思い、九龍塘の東亜銀行でレートを訊いてみると1.2387との由。続けて同じショッピングモールの階違いのHSBCに行って訊いてみるとそちらも1.2387だった。ということは、昨日の上水HSBCでのレートはなんだったのだろう。テラーが頼りないオッサンだったので、なんらかの手違いだろうか?九龍塘HSBCでの仲値とのスプレッドは約0.32%。いろいろやってみた中ではこれが一番よかったことになる。ただ、香港HSBCには口座があり、そのために別途の手数料がかからなかったのかもしれない。つまりひょっとしたら人民元から香港ドルへの両替はマカオでするほうが香港でするよりも得なのかもしれない。

ちなみにマカオでは一日に20,000人民元までしか両替をしてはいけないらしい(年間の両替金額制限はないようだ)。香港では、香港居住者でなければ、いったんキャッシュを人民元口座に放り込み、それを外貨に両替すれば、交換金額に上限はないらしい(香港居住者の場合は一日20,000元までだとか)。

なお、人民元キャッシュの国外持ち出しには一回20,000元までという制限がある。「マカオへは持ち出し制限がない」なんて書いてあるウェブサイトがあったが、それはウソ。珠海からマカオへの出国で時々摘発されているようだ。

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posted by osono at 23:06 | Comment(0) | 中国経済