ある朝、目覚めてみたらテレビが点かなくなっていた。
正確にいえば、一瞬電源が入るのだけれども、5秒ほどするとストンと落ちてしまう。
叩いたり揺すったりしてみたけれどもダメ。症状は変わらない。
「テレビのない生活もなかなか新鮮!」とか「家族の会話が増えていいじゃない」などといってそのまま数日を過ごしたのだが、その実はテレビを買う出費を惜しんでいることを知っている家族からの圧力はいや増した。ついには新しいテレビを買う決心をした。
このとき、僕は3つの教訓を得た(まあ、既に知っている人からは、「何を大げさな。くだらん」といわれてしまいそうな些細なことなのだけれども)。
(1)新たに買ったのはタイムシフトマシン機能付きの東芝のテレビ。
任意に選択する地デジ6局を律儀にも全て録画し続けている。
こいつぁ、むちゃくちゃ便利。
このテレビがうちに来てから、テレビの見かたが大きく変わった。
まず、番組を見落として後悔するということがなくなった。毎週欠かさず見ている番組をたまたま見損ねた場合でも、事前に興味がなくて見なかった番組が放送後に世間で話題になり見たくなったような場合でも、遡って見ることができる。
次に、面倒な録画予約をする必要がなくなった。予約しなくたって勝手に全て録画してくれている。
それから、CMを見なくなった。常に録画されているものを見ているので、CMはほぼ全てを飛ばすようになった。タイムシフトマシン機能が普及したら、番組の間にCMをはさみこむ今の放送スタイルは存続できなくなるに違いない。番組に重ねて字幕のようにスミのほうでCMをするとか、そんな工夫が必要になるんじゃないかな。
さらに、番組表を見てタイトルと番組内容の短い紹介文を見ながら番組を選ぶようになった。つまり、「見たい」と、ある程度強く思う番組のみを見るようになった。そのため、見るでもなく、なんとなくテレビを点けていて、「へえ、こんなおもしろい番組があるんだぁ」と発見をするようなことが一切なくなった。なんだか視野が狭くなったような感じがする。
(2)教訓の2は、テレビも通販で買う時代なんだ、ということ。
ヤマダ電機が家から徒歩5分ほどのところにあるので、ヤマダ電機で買うつもりで店にまでいったのだけれども、ふと「アマゾンで買えないかな」と思いたった。そこで家に戻ってPCをパチャパチャ叩きながらカカクコムで値段を調べてみたところ、ヤマダよりも全然安く売られていることを知った。
最安値を出している店で注文をしてみた。極めて速やかに、かつなんの問題もなく商品が送られてきた。
ヤマダ電機の苦戦、推して知るべし。
(3)教訓の3。壊れた家電はまず掃除してみる、ということ。
壊れたテレビの捨て方を調べていて、なんだか捨てるのがとっても面倒になってきた。
そこで、修理したうえで、たまたまテレビを買い替えようと思っていた母に使わせることはできないか、と考えた。
僕の捨てようとしている機種についての口コミを見てみると、僕の場合と似たケースが散見されることに気がついた。
ネットによれば、原因は蓄積したホコリのためにファンが動かなくなっていること。
さっそく分解して中身を掃除機で掃除してみた。
するとなんと。。。
直ってしまった。なにも他にはしていない。掃除しただけ。それだけで直った。
くそぉ。カネ無駄したぁ!
(とは思うのだけれども、タイムシフトマシンの便利さを知ったいまや、古いテレビに戻ることは到底できない)
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