昨今“エコノミスト”の称号はおろしてしまっているし、経済・社会事象の観察は専らテレビと新聞だけなので世間のことをあまり評論できる立場にはないのだけど。。。
ちょっと最近おかしくないかぁ???
エコポイント”なる制度が始まったのだとか。でも、何だか制度がややこしく、そもそも詳細が決まっていないのだという。経済政策たるもの、シンプルでなきゃいかん。複雑であればそれだけ経済を捻じ曲げ非効率がうまれ、全体としての経済厚生は確実に下がる。
元来ケチで滅多に家電を買わず、でもちょうど去年、何年も使い倒したテレビが壊れて地デジ対応テレビだけは既に購入しちまっている僕には何ら得はなく、なんとも不公平である。エコポイントの対象は家電購入のようだが、家電は基本的に高価なので、家電をちょっとやそっとじゃ買えないという層にとっても相当に不公平感があるに違いない。
それに気になるのが、「省エネ家電普及」もが目的となっているそうだが、買い替えることが本当にエコなのか?捻じ曲げて必要以上に消費を促進した場合、その原材料分地球の資源を使用し、その生産のために燃料を消耗し、そして捨てられる家電はゴミとなる。環境は本来経済発展の上限を定める一要素。エコと総需要喚起経済政策は、本質的に相矛盾するものなのだ。
高速料金1000円均一。これもかなりおかしい。
僕は昨今、1時間以上運転するのが耐えられず、運転は都内か、遊びに行く時も新幹線の下車駅でレンタカーをする。よって1000円均一の恩恵は全く得られない。車を運転しない人も当然恩恵がないし、もともとの高速料金でも高速を利用する人にとっては渋滞する分迷惑であろう。
それにこれ、必要以上にガソリンを消費させる政策であり、環境の観点からは大いに疑問があるはず。
給付金。こちらは僕も恩恵を受けたものの、経済政策としては無茶苦茶おかしい。
僕の住む世田谷区の他、多くの場所で給付金支給は銀行等振込となったようだ。でも銀行振込みなんて絶対にしちゃいかんのである。給付金によって僕の消費行動は(いつ振り込まれるかもわからないし)、全く変わることはなく、給付金は確実に全額貯蓄となる。全額が貯蓄された場合、経済効果はゼロである。経済的には全く何の意味もない。
この給付金発表時、麻生総理は「消費税増税」について言及した。最近流行らないが、学説では、消費者が合理的なら、赤字国債発行に対し将来の増税を予想し貯蓄をしてしまうから経済効果は全くない。経済政策が効果をもつためには将来の増税を想像させるようなことは一切言ってはならんのである。
おかしい。とってもおかしい。
選挙対策なのだろうけれども、こんなにおかしなことが次から次へとまかり通るというのは異常である。
今回の金融危機を契機に、経済の自由放任に対する考え方が一気に後退しているが、今や経済を管理することならなんでもありという感じになってしまっている。
アメリカの巨額赤字とそのファイナンスの問題もあり、経済は相当にやばい方へ向かっている。
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