以前、このブログにも書いたような気がするが、東京の自宅の斜め前がワインショップで、そこがワインスクールを併設している。
そのスクールに昨年9月から通っていた。
学費は、1回2時間あたり約7千円と、けっこう財布が痛かったけれども、毎回高級ワインを飲ませてもらえるようで、飲み屋に行ったと思えば採算がとれる、と考えた。
そこで感じたのは強い劣等感であった。
色はなんとか分かる。赤ワインなら、「ルビー」か「ガーネット」か。それが「濃い」か「薄い」か。あと、「紫」か「オレンジがかっている」か。ほぼその組み合わせである。
味の表現はなかなか難しい。最初は「タンニン」はおろか「渋み」という意味もわからなかった。「渋み」と「苦味」は同じだと思っていた。紅茶を無茶苦茶濃くして飲んでみて、やっと渋みというものが分かったような気がした。
最も困難なのは香りである。ぜんぜんわからん。「ミネラルの香り」とか「土のついたゴボウの香り」とか。果ては「濡れた子犬のにおい」とか「皮のベルトの裏側のにおい」とか。
ふざけているわけではなく、これらを真面目に表現しなくちゃならない。受講生が当てられる時は、「頼むから指さないでくれ」と祈りつつ、強い緊張感とプレッシャーを感じねばならない。
当初は、他の受講生もどうせ大して分かっていないのだろう、と思っていたのだが、回が進むにつれ、みなすらすらと、結構カッコイイ表現をするようになった。自分は明らかな劣等生なんである。
つらくて楽しいワインスクールも6カ月の予定で、最後の1回を残すのみとなっていたところで地震が起きた。
そのため最終回は延期。講師の都合で8月になるのだとか。
8月に恥をかかないよう、毎夜特訓を続けている。
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