朝、九広鉄道で広州から香港へ。しかしここでいきなりつまずいた。昨晩「交易会の頃は満席になり乗れなくなることがありますよ」と聞かされていたので、宿が駅に極近という立地を利用し、朝飯前にチケットを確保の後、ホテルに戻って朝食というプランを立てた。が、7時頃に駅にいったところチケット販売は7時30分からの由。やむなく戻り朝食をとり、部屋で少し休んでからチェックアウト、駅に7時45分に着いた。しかしもはやチケットは売り切れていた。本来8時35分発に乗るはずが約1時間後の列車に乗ることになってしまった。
香港では11時、12時、ランチと3つのアポイントがあったが、11時のアポを14時30分に変更してもらう。14時30分のミィーティングを早々に切り上げ、銀行で一つ用を済ませ、深センへ。
上述のランチの時である。深センで最近日本人が数人、タクシーで法外の請求をされたという話を聞かされた。広州ではあまり危険を感じなかったが、深センの状況はあまりよくなさそうだ。深セン駅前でタクシーを拾うとトラブルに巻き込まれそうなので、100メートルほど歩きシャングリ・ラ・ホテルの前でタクシーに乗る。例によってタクシーの運転手から「なに人か」と尋ねられ(中国では確かに時々この質問をされるが、こうも頻繁に聞かれたことはない)、「アメリカ人だ」と答えたのだが、しばらくして日本人から電話がかかってきてしまった。よっぽど英語で会話をしようかとも思ったが、後で臆病者と笑われそうなので、結局小さな声でボソボソと日本語で話しをした。運転手はどう思ったのだろう。
深センのミィーティングには20分遅れで到着。朝の予定変更のひずみがここにきてしまった。
ミィーティングの後、そのメンバーと夕食。21時45分のフライトに乗らなくてはならないので、食事は1時間ほどで失礼し空港へ。そして深夜1時15分、上海太陽広場着。すぐにビール調達に向かいのローソンへ行く。二軒となりが「味蔵」である。無残に破壊された姿を晒していた。
帰りのCAの中で今日の読売朝刊を読んだ。一面に「先人の掘った井戸に毒を入れるな」(記憶で書いているので正確ではないかもしれない)というタイトルの論説が載っている。何年にも渡って築き上げて来た日中関係を意地の張り合い外交で壊してはならず、来る小泉−胡階段では思い切った転換を期待する、というものだが、全くそのとおり。
小泉さん。改革に固執するのはかっこいいですが、「改革」のほうではなく「固執」のほうに重きをおきすぎてはいませんか?日中外交関連の諸問題について「固執」せず、「改革」をしてしまってください。今回の会合で、昨今の雰囲気と流れを一変するあっと驚く声明がお二人の間でまとまることを期待しています。後の世に「あれは歴史的会談だった」と呼ばれるほどの。
今回の遠征中に聞いたおもしろい話を3つほど、忘れないように書き留めておこう。1つは、ニセ50元札が20元で売買されているという話。銀行の窓口のすぐそばに闇両替屋がいるくらいだから、ニセ札マーケットができても不思議ではない。次に、深センでは、ケーブルで放送されるNHKが、デモのシーンになると突然映らなくなるという話。アナウンサーがデモに言及しても消えず、画像がデモになると消えるので、どうも手動で消しているらしいとのこと。なんともご苦労なことである。3つめ、これはおもしろいというには不謹慎だが、日本人の中国における死因の一位は白酒の飲みすぎ後の就寝時の嘔吐よる窒息死という話。情報ソースまでは聞き損ねたが、確かにありそうな話である。皆さん、特に北方に赴任されている方々、くれぐれも飲みすぎにはお気をつけいただきたい。
おっと、もう2時。明日は5時30分発。寝なきゃぁ!
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