前回に引き続き言葉の話。
このブログで、妻のことを「細君」と書いたときに思った。
「あれ?そういえば日本語では「細君」、中国語では「太太」。「細」と 「太」では全く逆だなあ」
ちょっとした驚きだった。ひょっとしてサイクンは「妻君」と書くのかと思い辞書を引くと、やはり「細君」である。
では、「太太」は謙譲語として使い、「細君」は本来、他の人の奥さんを呼ぶ時に尊敬語として使うのだろうか。「君」という字は目上の人に対して使うようにも思える。
再び辞書を引いてみた。
『さい - くん【細君】名(1)自分のつまの謙称。(2)(転じて)同輩以下の人のつま。』とある。やはり謙譲的に使うようだ。
「細い」という字をつけ、昔は「女房にたっぷりと食べさせることもできない自分の妻」というようなことを表現していたのかもしれない。しかし現代語としてはどうなんだろうなあ。細い妻は自慢のように聞こえる。
一方中国語の「太太」は本来どう使うのだろう。一般的には自分の妻のことも人の奥さんのことも「太太」と呼ぶが、ひょっとしてもともとは人の奥さんのことのみを指していたかもしれない。それが昨今、細身がもてはやされるようになると同時に、自分の妻を謙譲的に呼ぶ時にも使うようになったとか。
などとつらつら考えていたらタクシーが来た。ちっとも細くないキミの待つ家へ帰ろう。
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