2012年08月09日

アスペルガーに関するあまりにひどい判決(2)

次に「量刑の理由」の4。
「以上検討したとおり、本件犯行の手段は計画的であること、犯行の態様は執拗かつ残酷であること、生じた結果は極めて大きく、遺族の処罰感情も厳しいこと、犯行に至る経緯や動機についてアスペルガー症候群の影響があったことは認められるが、これを重視すべきではないこと等の事情を総合するならば、被告人の刑事責任は重大であり、被告人に対しては長期の服役が必要不可欠である」

つまりこの判決では
(1)計画的であること
(2)執拗かつ残酷であること
(3)遺族の処罰感情も厳しいこと
(4)アスペルガー症候群の影響があったことは重視すべきではないこと
等の理由から、被告を重く罰しなくてはならないとしている。

しかしこのうちの(1)と(2)の「計画的」と「執拗」は、まさにアスペルガーの特徴の一つである。アスペルガー患者は、時に(この裁判の裁判官や裁判員が理解できないほどに)極端な計画性と執拗さを示す。被告がアスペルガー患者であることを認めた上で、計画的で執拗であることを理由の一つとして重罰を科そうとする本判決は、アスペルガーであれば罪が重くなると言っているようなものである。

それから(4)。これは「量刑の理由」の3の最後の部分での結論を引いているのだが、前回述べたとおり、「量刑の理由」の3の最後の部分は「病気である。ゆえに、病気は減刑の理由にならない」という意味のない命題であり、そのうちの「病気は減刑の理由にならない」という部分のみを引っ張り出してきて被告を重く罰しなくてはならない理由の一つとしている。

さらに続く




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posted by osono at 03:03 | Comment(0) | おかしいと思うこと