2019年06月21日

ヒカリGO

『未来技術奇譚集 素顔のままで』収録作品のうちのいくつかをご紹介していきます。

まずはヒカリGO

ヒカリGOは文字通り光速での旅行を可能とする乗り物です。

乗り物というより瞬間転送装置といったほうが正確かな。スタートレックで乗員が惑星に上陸する際に使われる、あれですね。
(「ヒカリGO」より引用)「乗客の身体は細胞に至るまで完全にスキャンされ遠隔地で再生される。記憶も体調もそのまま引き継がれるが、身体を形作っていた粒子が送付されるわけではなく、電気信号と量子のもつれを利用して情報のみが送付されて、もとの乗客の身体は全身のスキャンが終わった直後に消去される」

「ぼく」の身体がスキャンされているときにヒカリGOが故障します。転送は正しくおこなわれ遠隔地で再生されたものの、出発地での消去がなされず、「ぼく」がこの世にふたり存在することになってしまいます。

「ぼく」は、ひとりの人間がふたりになってしまえばいろいろと問題が生じることに気づきます。パスポートも免許証も一枚しか発給されないし、年金や保険はひとり分しか積み立ててこなかったのにふたり分が支給されるはずはない。会社は営業成績がよくない「ぼく」をもうひとり雇い入れることはないだろうし、妻はふたりの夫など受け入れるはずはない。

そこで「ぼく」はある行動をとる決心をします。ところが、その結果。。。
未来技術奇譚集 素顔のままで
技術の進歩が社会にもたらす不可思議を描くショートショート8本を収録
電子書籍(Kindleのみ)
発行:2019年6月17日初版
価格:99円(Kindle Unlimitedで 0 円)




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posted by osono at 12:34 | 著作