
前回書いたとおり、いま息子がはまっているポケモン・ガオーレにはかなり問題があると思っているのだけれども、ベイブレードの前にブームだった戦隊ヒーローやライダーからはさらに遠ざかってくれたことにはホッとした。
僕は戦隊ヒーロー/ライダーが乱暴な大人を作ってしまうのではないかとけっこう本気で心配している。戦隊ヒーロー/ライダーには殴る・蹴るシーンがあまりに多い。子供はすぐまねをする。見始めてすぐに息子は僕のことを殴り蹴るようになった。基本的にはじゃれている程度であり痛くもないので「まあいいか」と思っていたのだけれども、彼がなにかで怒ったときに、僕の鼻をゲンコツで殴ったときは、さすがに「これはいかん」と思った。対象が僕に限られるのならばまだいいが、妻のこともときどき蹴るし、バーバをぶったときにはさすがに叱りつけた。幼稚園で友達を殴るのではないかと心配している。
考えてみれば僕は人を殴ったことは一度もない。テレビではしょっちゅう誰かが誰かを殴るシーンがあるけれども、たいていの人は生涯で一度も人を殴らないのではないかな。殴らなければならない状況におちいることもない。それなのに戦隊ヒーロー/ライダーは殴る蹴るだらけで、それを見た子供は確実に影響される。戦隊ヒーロー/ライダーを見続けた子供は将来暴力的になるのではないかと心配するのだけど、考えすぎかなぁ。
そういえば、ディズニー・チャンネルでは人を殴ったり蹴ったりするシーンは非常に少ない(昨年放送が始まったドラえもんでジャイアンがのび太を殴る程度かな)。敵を爆破したり殺戮するするシーンは見たことがない。オーストラリアで息子が見る子供向けの放送でも暴力シーンは見かけない。国が規制しているのか、それとも製作者が自粛しているのかはわからないけれども、暴力シーンを垂れ流す日本のテレビは特異なのではなかろうか。
「子供番組の暴力シーンを規制せよ」と主張したならば、「日本はアニメ大国。日本の強い産業をつぶしたいのか」とか批判されそうだけれども、他国が規制し、または自粛して作成しない暴力的アニメを売りつけ儲けているのだとすれば、180年前にイギリスが阿片を中国に売って儲けていたのと似ているような気がするのだけれども。
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