廬山。
標高は1000メートルを超え、四大ストーブのひとつと言われる武漢のすぐそばにありながらも夏も涼しい。19世紀末にイギリス人宣教師がこの地に教会を建て避暑地として開発し、その後イギリス人やその他欧米諸国の人々が競うように別荘を建てた。1930年前後には蒋介石など国民党の幹部もこぞってここに別荘を持った……
という話を、まだ領事館にいた頃に知って、ぜひ行ってみたいと思った。
でも機会がなくて、15年以上を経て、ついに廬山にのぼった。

ちょっと苦労した。
まずは荷物の問題。広州でゴルフをしたあと上海への移動の途上でよったのでゴルフバックを担いでいる。移動のことを考え極力荷物を軽くすべくクラブはわずか9本にし(5番より長いアイアンとピッチングを家に置いてきた(ちなみにピッチングを置いてきたのは失敗だった。9番での慣れないスリーコーター・ショットはことごとく左へ飛んだ))、ゴルフシューズっぽい靴を履いてゴルフシューズも持たずに来たのだけれども、ゴルフもしないのに山にクラブを持って上がるなどという愚かなことはしたくない。廬山站に預けることも考えたが、駅に荷物預かり所があるかどうかわからない。結局、廬山の前後に武漢に泊まることにして、武漢のホテルにゴルフバックとキャリーバックを預けてバックパックひとつで廬山に登ることにした。本来は廬山のあと、廬山から近い南昌を経て上海へ向かうつもりだったのだけれども、ゴルフバックのためにちょっと面倒な経路をとらざるを得なくなった。
ちなみに余計なことだけど、上に「バックパック」と書いたが、正確に言えば僕が持っていたのは「ショルダーストラップのないショルダーバッグ」。家にショルダーストラップを置いてきちゃったのだ。で、急遽、ゴルフバックのショルダーストラップを使うことにした。僕のゴルフバックは両肩で担ぐタイプなので、ショルダーバックがバックパックとなった次第である。

廬山山上を目指すバスは途中のゲートで止まり、そこで乗客は各自入山料の180元を支払わねばならない。高いけれども、それは事前に調べて知っていたので驚きはしなかった。しかし山の上にあがってからの周遊の仕方は事前に調べてもわからなかった。廬山の集落を歩いていると周遊巡回バスのバス停があった。どうやらそれに乗れば良さそうだが、乗り方がわからない。ずいぶんと歩いて巡回バスの起点となっている場所を見つけ、そこでようやく80元で7日乗り放題のチケットを手に入れた。
(その2に続く)
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