例えば今年の映画でいえば、エージェント・ライアン、ミケランジェロ・プロジェクト、LIFE!など、どれもつまらなかった。アナと雪の女王は、すごく良かったけれども、おもしろいというのとはちょっと違う。僕がいう「おもしろい」はストーリーが感動できるということであって、音楽や映像が素晴らしいということではない。例えばゼロ・グラビティなんかは画がすごいしハラハラドキドキして楽しめたけれども、ストーリーには感動できなかった。
最近のテレビでいえば、唐沢寿明主演のルーズベルト・ゲームと沢尻エリカ主演のファースト・クラスは、最初の2回ほどは「おっ、こいつはおもしろいかも」と思って見ていたけど、なんだかだんだんつまらなくなり、結局見なくなってしまった。
物語を素直におもしろいと思えない体質になってしまったのだとしたら、それは物語を紡ごうとする人間にとっては致命的と言うべきだ。
で、ちょっと話は変わるが、、、
最近、DVDを買ってきて木村拓哉主演のエンジンを見た。なぜ今10年近くも前の作品を見直したかというと、このドラマに上野樹里、戸田恵梨香、夏帆の3人が揃って出ているということを何かのきっかけで知り、そいつはぜひ見直し、かつ永久保存版として手元に置いておかなくちゃ、と思ったため。
そんな動機で見始めたのだが、これがなんだか毎回泣けるのだった。風の丘ホーム(児童養護施設)の閉鎖が決まり、木村拓哉扮する次郎がオンボロバスで子供ひとりひとりをそれぞれの新しい施設に送り届け、最後に風の丘ホームの再開を目指す決心をするシーンなんて、涙と鼻水が止まらなくなるくらいだった。「ベタ」というよりも「ベタベタ」のお涙頂戴のストーリー展開なのに、全く脚本家の掌の上で転がされた気分だ。
ん?ということは、どうやら感動できない異常体質になってしまったというわけでもなさそうだ。まだドラマを見て涙を流すことはできる。
でも、僕の感動のポイントが時代遅れになってしまっていて、現代にそぐわなくなってしまっている可能性はある。それも現代人に読んでもらわなくてはならない物書きとしては大きな問題だ。
うーむ。悩む。
エンジンをもう一度最初から見て、何が僕の琴線に触れたのか、分析して見なくちゃ。
それにしても当時の夏帆は可愛すぎないか。
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