
すべて高鉄利用だったのだけど、やっぱり飛行機より高鉄のほうがいいよね、と僕は思った。
◆料金は、ディスカウント・チケットを使うのならば飛行機のほうが多少安い。例えば上海から天津まで、6月8日の場合、吉祥航空ならナ、ナ、ナント350元。500元代の便も多い。ノーマルならおそらく1370元。高鉄は2等が516.5元、1等が869.5元、特等座が982.5元、商務座が1623.5元。
◆しかし高鉄には、僕の経験では、遅延がほとんどない。国内線が遅れる確率はどうだろう。50%と言っても言い過ぎではないと思う。中国国内線で飛ぶ日の夜に会合は入れてはいけない。信用を無くすことになる。そういえばずいぶん昔に上海での夜の会合に間に合うように深圳発14:30発の飛行機に乗るはずだったのに、翌朝4時過ぎに上海に着いたというブログを書いたことを思い出した。
ロスト in 深セン(1) http://osono.sblo.jp/article/60412594.html
ロスト in 深セン(2) http://osono.sblo.jp/article/60412475.html
ロスト in 深セン(3) http://osono.sblo.jp/article/60412535.html
ロスト in 深セン(4) http://osono.sblo.jp/article/60412591.html
ロスト in 深セン(5) http://osono.sblo.jp/article/60412530.html
ロスト in 深セン(6) http://osono.sblo.jp/article/60412500.html
◆高鉄の駅は空港に比べてダウンタウンに近い。上海虹橋站は例外で、空港と駅とがくっついているのでどちらも変わらないけれども、たいていの都市では駅のほうが空港よりアクセスがずっと便利。天津站なんて市のほぼ中心だし、天津西站も地下鉄ですぐ。市内から南京空港へ地下鉄でいくためには、南京南駅で乗り換えなければならない。
◆僕が高鉄がいいと思う一番の理由は、特等座がとっても快適であることだ。商務座のシェルフラット・シートはすごく楽だけど、やっぱり料金がちと高い。飛行機のディスカウントチケットの2倍以上と思うと躊躇してしまう。一方で特等座。シートは1等とほぼ同じ(日本の新幹線のグリーンとほとんど同じ)だけど、列車編成の最前部または最後部の細くなっている部分のためだろう、2人掛けシートと1人掛けシートの横3列で、1人で予約すればたいてい1人掛けシートが割り当てられるので、隣の席の人にわずらわされることがない。特等座のエリアは他のエリアとガラスで仕切られており、座席数は8席または9席しかない。空いていることが多く(自分ひとりしか乗っていないことも少なくない)、いつも非常に静かだ。それなのに料金が1等とほとんど変わらない。加えて、電源がある。飛行機と違ってインターネットも使えるので、PCを使ってばっちり仕事もできる。
◆所要時間は、上海から天津へ行っても時速300km超で突っ走るので5時間台。5時間なんて、パソコン使って原稿を書いていれば一瞬だ。
◆そしてなにより、鉄道ならまず死ぬことはないという安心感。事故があっても乗客全員が死ぬなんて考えられない。一方で飛行機なら、落ちればまず死ぬ。
5才の息子のために、僕はまだまだ死ねぬ。