中国の消費者物価上昇率が3%ちょっとなんて、とても信じられないと思っている人はおおいんじゃないだろうか。
鉄道だって、レストランだって、ゴルフ場だって毎年値段がどんどん上がっている。流通機構の整備・効率化によってモノの価格は安定しているのかもしれない。でも、我々外国人にとって影響の大きいサービスの価格は、体感では年率10%くらいで上がっているような。
で、ふと物価上昇を実証しようと思い立ち、“ビッグマック指数”を記録してみることにした。
観測地点:広州中信広場1階マクドナルド
2010年6月27日
ビッグマック:14元
ハンバーガー:5.5元
チーズバーガー:6元
2010年9月3日
ビッグマック:15元
ハンバーガー:6元
チーズバーガー:6.5元
わずか2カ月強で、ビッグマックは1元上昇。年率に直せば、なんと約43%高くなった!(もちろん2カ月間のサンプルではあまり意味はないけど)
ちなみに東京では、ビッグマック320円、ハンバーガー100円、チーズバーガー120円であった。すなわち、ビッグマックで算出した為替レートは
1元=21.3円
実際の為替レートが1元12.1円程度なので、ビッグマックで考えれば、現在の日本円は異常に高い、ということになる。
さらについでにアメリカでのビッグマックの価格3.73ドルで計算すると、
1ドル=85.8円
実際の為替レートに近い。
ということは、「元に対して円が異常に高い」というより「円に対して元が異常に安い」というほうが適切かもしれない。
(もちろん為替レートを購買力平価で論じることにあまり意味はないけど)
2010年10月23日
中国の消費者物価上昇率は43%?
posted by osono at 00:00
| 中国経済