18:00:00
18:00:01
18:00:02
・
・
・
昼食を取り損ねていたので、ホテル1階にある上島珈琲“もどき”のカフェで軽食をとった。
まずい。
ものすごくまずい。
その上、何か固いものを噛んだ。
ついてない。。。
吐き気を我慢しながら部屋へ戻る。
18:22:15
18:22:16
18:22:17
・
・
・
だるい。朝からしたことといえば、空港までタクシーに乗り、空港からホテルまでバスに乗っただけなのだが、何とも疲労感があり、何もする気がしない。パソコンのふたを開けてみたものの、無線でインターネットにつなぐ気力がない。暑さの中でトラブルに巻き込まれることは、知らず知らずのうちに体力を損耗してしまうようだ。
上半身裸になり、ピンクのベッドカバーのかけられた丸いベッドの上でしばらく放心状態となる。多数の男女がここで楽しいことをしたかと思うと、一層疲れが増してくる。
テレビをつけてみたものの、日本語放送はおろか、CNNも見られない。妙に厚化粧の美女が出ている日中戦争ものの番組を選局した。興味があるわけではないが、画面に美人が映っているだけでもましではある。
ドアがノックされた。急いでTシャツを着てドアを開けると航空会社のスタッフと思しき女性が立っている。
「これから空港に行きます。すぐにロビーに集まってください」
思いもかけない吉報である。
「噢!知道了!」
19:05:21
19:05:22
19:05:23
・
・
・
空港に到着した。結局ホテルの滞在は約2時間。ホテルまでの往復に約1時間を費やした。こんなことなら空港でそのまま待っていたほうが楽だった。部屋占有のために100元を無駄にしたこともかなしい。
再び雨が降り出したが、飛行機に乗ることができた。3人掛けの窓際の席で、となりには、長くツヤのある髪が柔らかげな20代半ばとみられる女性。スカートが短く、細く白い足に視線を落とさないためには少なからずの精神力が必要だった。
「我们辛苦了!」
そんな言葉がきっかけだったと思う。深センには何のようで来ていたかとか、上海のどのあたりに住んでいるとか、しばらくそんな会話をした。視線を下に落とさないように注意しながら。
会話が途切れたところで、壁に頭をつけて目を閉じたら、いつのまにか眠りに落ちた。窓の外の雨はかなり強くなっているようだ。
20:52:21
20:52:22
20:52:23
・
・
・
機内アナウンスで目が覚めた。寝ぼけた頭では内容がよくわからない。
隣席の彼女に状況を尋ねると、やさしげな唇からおそろしい一言を発した。
「キャンセル・・・」
20:59:58
20:59:59
21:00:00
・
・
・
to be continued......